一方的に顧客または
消費者として生活していると、
普段全く意識していないし、
気づいていないことばかりだなぁ
とつくづく思う。
マーケティングとか
セールスを考えた時、
顧客に対して様々な戦略を立てて、
実際に提供していく。
顧客というものを
よく理解しなければ、
ビジネスは上手くいかない。
顧客の欲求や動機を理解し、
それに合わせて適切なアプローチを
取ることで、効果的な販売が可能となる。
そういう意味では、
心理学を利用した顧客心理の探求は、
非常に重要である。
では、どのような心理学が活用されているのか？
代表するもので、チャルディーニの法則がある。
この法則には6つの要素があって、
一つは返報性、
何かを貰ったら何かを返そうと
感じる心理のことで、
分かりやすく言うと
＜受けた恩は返す必要がある＞
と思う法則。
一つは一貫性、
自分の言葉や行動に
一貫性を持たせようと感じる心理のことで、
分かりやすく言うと
＜一度発言・決断したらできる限り守ろう＞
と思う法則。
一つは社会的証明、
他者の意見や評判を
判断基準にしたがる心理のことで、
分かりやすく言うと
＜とりあえず周囲と合わせるべきだ＞
と思う法則。
一つは好意、
好意を抱いている人の意見や要求を
受け入れようと感じる心理のことで、
分かりやすく言うと
＜好きな人のオススメなら良いものだ＞
と信じる法則。
一つは権威、
権力のある社会的に影響のある人の言動は
正しいと感じる心理のことで、
分かりやすく言うと
＜偉い人には従うべきだ＞
と思う法則。
一つは希少性、
残り少ないものや珍しいものには
価値があると感じる心理のことで、
分かりやすく言うと
＜限定品は手に入れないと損だ＞
と思う法則。
これら6つの法則が、
人を動かし決断させる要因だと
提唱されている。
6つの心理トリガーは、
ある刺激で一定の行動を促す
作用があるため
Yesを引き出すことが出来る。
この仕組みを利用した
マーケティング手法や
宗教団体の洗脳テクニックなど、
知らない間に行動を
コントロールされている危険性もあるので、
自分の身を守るためにも
知っていることは重要である。
どれも人間の根本的な性質
とされていて、
誰もが元々持ち合わせている、
ごく自然な心理である。
これらを理解したうえで、
正しくアプローチすることができれば、
顧客をより購買やお問い合わせに
繋げられる。
人間の行動原理である
心理学を知ることで、
顧客心理を読み取れる確率が高くなる。
商品を売る相手が人間である以上は、
心理学とマーケティングは
切っても切り離せない
関係性にある。
心理学をうまく利用した戦略を知ることで、
顧客や消費者としても
賢明な選択を出来るようになるし、
学ぶことのメリットは大きい。
